-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
2025年7月 日 月 火 水 木 金 土 « 6月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

皆さんこんにちは!
CEGハウジング、更新担当の中西です。
浄化槽の設置工事は、土木・配管・設備技術が融合した高度な作業です。しかし、設置そのものが完了しても、それだけでは“安全な浄化槽”とは言えません。本当に大切なのは、施工完了後に行う「チェック作業」なのです。
浄化槽設置業者にとっての施工後チェックの目的・項目・失敗リスクとその回避策について深掘りしていきます。
目次
浄化槽は住宅や施設の生活排水を処理する“公衆衛生の要”です。設置ミスがあると…
排水の逆流や悪臭
地盤沈下や槽の浮上
周囲環境への汚染
といった重大な事故や法的問題が起きかねません。
浄化槽法や建築基準法に基づく検査に不合格となる
メーカー保証や施工保証の対象外になってしまう
保守点検時に“誰が施工ミスをしたか”が問われる
→ 施工後のチェックは“責任の証明”であり、“品質の証明”**でもあるのです。
チェック項目 | 意図・リスク回避点 |
---|---|
槽のレベル(水平確認) | 傾きがあると槽内部の処理能力が著しく低下 |
背圧試験(逆流テスト) | 配管の接合部・勾配ミスによる水漏れや詰まりを確認 |
各配管の勾配確認 | “逆勾配”は浄化機能を失わせ、悪臭・詰まりの原因に |
エアレーション(ブロワー)作動チェック | 酸素供給が不完全だと好気性処理が機能しない |
浄化槽本体・蓋の固定 | 地震・台風・積雪での“槽の浮上”を防ぐための重要ポイント |
土被せ・仕上げ状況 | 舗装・整地が不十分だと水たまり・沈下の原因に |
完成写真撮影・記録 | 保証・検査提出用、トラブル時の説明責任に必要 |
■「少し傾いていた槽が1年後に浮上し、地盤が陥没」
■「配管接合ミスで逆流が発生し、屋内の排水トラブルへ」
■「行政検査で図面と違う配管ルートが見つかり、再施工指導」
→ 再工事・クレーム・信頼失墜・費用負担という“四重苦”を招く可能性があります。
社内チェックリストの標準化
担当者とは別の第三者によるダブルチェック
チェック後の写真保存と報告書提出の習慣化
点検口・配管の写真添付で「見える化」
→ 「やったつもり」ではな「記録に残る」施工管理がプロとしての信頼を築きます。
施工後のチェックは、単なる確認ではなく、お客様と社会に対する責任の証です。小さな確認の積み重ねが、クレームゼロ、事故ゼロ、信頼100%の企業づくりに直結します。