オフィシャルブログ

月別アーカイブ: 2025年4月

第2回五島の暮らしを支える給排水・衛生設備工事講座

皆さんこんにちは!
CEGハウジング、更新担当の中西です。

シリーズ「五島の暮らしを支える給排水・衛生設備工事講座」第2回をお届けします。
前回は「給排水衛生設備工事とは?住宅ライフラインの役割と工事の流れ」をご紹介しましたが、今回は「故障・トラブル予防の基本:日常点検とセルフメンテナンスのコツ」をテーマに、普段の生活でできる簡単なチェックポイントと、ご家庭で対応可能なセルフメンテナンス方法を詳しく解説します。五島の風土や水質特性に合わせたアドバイスも盛り込みましたので、ぜひご参考にしてください。


1.なぜ日常点検が大切なのか?

給排水衛生設備のトラブルは、放置すると水漏れやカビ発生、配管の腐食、浄化槽の機能低下など大きな被害につながります。特に五島では、島特有の塩分や風雨、地盤の変動などが配管や機器に影響を与えやすいため、早期発見・対処が不可欠です。日常点検を習慣化することで、未然にトラブルを防ぎ、結果的に修繕コストの削減や快適な暮らしの維持につながります。


2.日常点検のチェックポイント

以下の項目を月に一度チェックするだけで、故障リスクを大幅に軽減できます。

 

チェック箇所 点検内容 セルフメンテナンス例
蛇口・水栓金具 ・ハンドルの固さ・ガタつき
・水漏れ(ポタポタ滴下)
・パッキン交換
・水垢・カルキ汚れの除去
排水口・トラップ ・水が流れにくくないか
・悪臭の有無
・トラップ内のゴミ詰まり
・ぬるま湯+重曹でパイプ洗浄
・ゴミ取りネット設置
給湯器リモコン ・エラー表示の有無
・温度設定の動作確認
・リモコンの乾電池交換
・配線・接続部の緩み確認
浄化槽(※該当地域) ・水面の泡立ち
・悪臭や変色
・エアポンプの運転音
・エアストーン清掃
・ブロワーのフィルター交換
屋外配管・水道メーター ・凍結・凍結防止管の断熱材の劣化
・塩害によるサビの発生
・断熱材の補修
・ステンレス部の防錆スプレー塗布
トイレ周り ・便器の接地部からの漏水
・タンク内の流水音
・ウォシュレットの動作
・タンク内部のボールタップ調整
・便座パッキン交換

2-1. 蛇口・水栓金具のセルフケア

  • パッキン交換:ハンドルを閉めても水が止まらない場合は、蛇口内部のパッキンが劣化しています。ホームセンターで合うサイズを購入し、ドライバー1本で簡単に交換可能です。

  • カルキ汚れの除去:五島の水道水はカルキ臭が少ないものの、ミネラル分が残りやすい場合があります。蛇口周りに白い汚れが付着したら、酢と水を1:1で薄めた溶液に布を浸して拭き取り、その後中性洗剤で仕上げるとピカピカに。


2-2. 排水口・トラップのセルフケア

  • 重曹+お湯洗浄:ぬるま湯200mlに重曹大さじ2を溶かし、排水口に流し込んで30分放置。その後熱めのお湯を注ぐだけで、ヌメリや軽い詰まりが解消します。

  • ゴミ取りネットの活用:シンクや洗面台の排水口に専用ネットを取り付け、髪の毛やゴミをキャッチ。月に1回ネットを交換すれば、排水管の詰まり予防に効果的です。


2-3. 給湯器リモコンの点検

  • エラーコードの確認:リモコンに表示されるエラーコードは、故障箇所を特定する手がかりになります。取扱説明書を参照し、軽微なエラーはリモコンのリセット操作で復旧することがあります。

  • 乾電池交換:リモコンが反応しにくい場合は、まず乾電池を交換。古い電池による通信不良を防ぎます。


2-4. 浄化槽のセルフケア(該当地域)

  • エアストーン清掃:エアポンプからの気泡が少なくなったら、浄化槽内のエアストーン(エアチューブ先端部)を取り外し、真水で洗浄。汚れがひどい場合は交換が必要です。

  • ブロワーフィルター交換:ブロワーの吸気フィルターは、半年に1回を目安に交換。ホコリや虫の侵入を防ぎ、ポンプ寿命を延ばします。


2-5. 屋外配管・塩害対策

  • 断熱材の補修:冬場に凍結防止で巻いた断熱材が劣化すると、配管破裂の原因に。ひび割れや剥がれを見つけたら、すぐにテープ補修か交換を。

  • 防錆スプレー塗布:海風にさらされやすい屋外の金属部には、ステンレス用防錆スプレーを定期的に塗布。塩害による腐食を抑制します。


3.トラブル発生時の初期対応

万が一、セルフメンテナンスで改善しないトラブルが発生した場合は、次の手順で初期対応を行い、その後すぐにプロにご相談ください。

  1. 元栓・止水栓を閉める:水漏れや破損が疑われる場合、被害拡大を防ぐために家全体または該当箇所の止水栓を閉めます。

  2. 電源を切る:給湯器や浄化槽ポンプが異常動作している場合は、リモコンやブレーカーで電源をオフに。

  3. 状況写真の撮影:修理業者に状況を正確に伝えるため、漏水箇所やエラー表示の写真を撮影しておくとスムーズです。

  4. CEGハウジングへ連絡:24時間対応の緊急サポートダイヤルにご連絡ください。最短即日で駆けつけ、応急処置から本格修理まで対応いたします。


4.まとめ:日常点検で安心・快適な暮らしを

  • 月に一度のチェックで、配管や機器の小さな異常を早期発見。

  • セルフメンテナンスで軽微なトラブルをその場で解消し、プロへの依頼タイミングを最適化。

  • 緊急時の初期対応を覚えておくことで、被害を最小限に抑制。

  • 地域密着のCEGハウジングは、緊急サポートから定期点検、浄化槽の法定検査代行までワンストップで安心をお届けします。

次回第3回では「トイレ・浴室リフォームのポイント:快適性と節水・省エネを両立する方法」をお届けします。最新の節水トイレやユニットバスの選び方、リフォーム時の注意点などを詳しく解説しますので、ぜひご期待ください!


CEGハウジングは、五島の皆様の暮らしを支えるパートナーとして、これからも役立つ情報をお届けしてまいります。次回もお楽しみに!

apple-touch-icon.png

第1回五島の暮らしを支える給排水・衛生設備工事講座

皆さんこんにちは!
CEGハウジング、更新担当の中西です。

本日より新シリーズ「五島の暮らしを支える給排水・衛生設備工事講座」をスタートします!
このシリーズでは、給排水衛生設備工事をはじめ、五島列島の気候風土や生活スタイルに合わせた工事のポイントや最新技術、日常メンテナンスのコツなどを詳しく解説していきます。第1回は「給排水衛生設備工事とは?住宅ライフラインの役割と工事の流れを知ろう」をテーマに、工事の基礎知識から実際の施工手順、そして当社CEGハウジングの強みまでをたっぷりご紹介します。


1.給排水衛生設備工事の重要性と役割

(1) 給水設備の役割

住宅における給水設備は、水道本管から敷地内に水を引き込み、キッチン、浴室、トイレ、洗面所、洗濯機などへ新鮮な生活用水を供給するシステムです。五島列島では台風や強風による断水リスクもあるため、耐震・耐風性能に優れた配管材の選定や、水圧変動への対応が求められます。

(2) 排水設備の役割

使用済みの汚水を下水道または浄化槽へ安全に排出する配管システムです。勾配を適切に確保し、逆流や詰まりを防ぐ設計が必要です。島内の一部地域では下水道整備が未完了の場所もあるため、浄化槽の設置・更新工事がライフライン維持の要となります。

(3) 衛生設備の役割

トイレ、手洗い器、給湯器などは衛生的な暮らしを支える重要な機器です。節水型便器や高効率給湯器の導入により、光熱費削減や環境負荷低減にもつながります。特に五島の水道料金は本土と比べて割高になる場合があるため、節水機器の採用は家計にも優しい選択です。


2.給排水衛生設備工事の主な工程とポイント

1. 現地調査・ヒアリング

  • 配管ルート確認:既存配管の経路、老朽化箇所、配管径をチェック。漏水リスクのある継手部分や床下の湿気状況を調査します。

  • 地盤・基礎の状況:五島の地質は火山由来の砂質土が多く、水はけや地盤沈下の影響を考慮した設計が必要です。

  • お客様要望の把握:節水、バリアフリー、デザイン性、将来のリフォーム予定などをヒアリングし、最適プランを検討します。

2. 設計・見積り

  • 配管材質の選定:耐食性・耐久性に優れた硬質塩ビ管やステンレス鋼管、さらには凍結対策用の断熱材巻きなど、地域特性に合った材料を選びます。

  • 浄化槽・ポンプ選定:下水道未整備地域では、浄化槽の容量やブロワー・ポンプの能力を生活人数や雨水排水量を踏まえて設計。

  • 費用・工期のご提示:材料費、施工費、廃材処理費、諸経費を含めた見積書を作成し、分かりやすくご説明します。

3. 解体・撤去作業

  • 既存機器・配管の撤去:古くなった配管や機器を丁寧に取り外し、リサイクル可能な金属類は分別回収。廃材は法令に則り適切に処理します。

  • 室内養生:床・壁・家具を保護するための養生シートやボードを設置し、ホコリや傷から住まいを守ります。

4. 配管施工

  • 給水管敷設:給水本管から屋内引込までの配管を新設。耐震支持金具で固定し、揺れや振動による破損を防止。

  • 排水管設置:勾配を1/50~1/100程度確保し、逆流防止用のトラップを取り付けます。浄化槽接続部は漏水防止のためシール材を使用。

  • 断熱・防露処理:浴室や屋外露出部の配管には断熱材を巻き、防露や凍結を防ぎます。

5. 機器据付・接続

  • トイレ・洗面台・シンク設置:位置決め後、給水・排水管と接続。シーリング材で水漏れ防止。

  • 給湯器・温水器設置:屋外設置の場合は風雨に強いステンレスボックスやカバーを取り付け、凍結防止ヒーターを内蔵するタイプも対応可能。

6. 試運転・検査

  • 水圧試験:給水管に規定圧力をかけ、漏れがないかを確認。

  • 排水流速確認:排水がスムーズに流れるかテストし、詰まりや逆流がないかをチェック。

  • 機器動作確認:給湯温度、便器の洗浄機能、排水ポンプの動作などを最終確認。

7. 仕上げ・清掃

  • 補修作業:解体箇所のモルタル補修、クロス張替え、床材貼り替えなどを行い、元の状態以上に美しく仕上げます。

  • 現場清掃:ホコリや残材をすべて撤去し、お客様に快適な状態で引き渡します。

8. 引き渡し・アフターフォロー

  • 操作説明:給湯器のリモコン設定や浄化槽の点検方法など、日常操作を分かりやすくご説明。

  • 保証・点検:工事後1年、5年の無料点検を実施。緊急トラブルには24時間対応で迅速に駆けつけます。


3.CEGハウジングの地元密着強み

  1. 五島全域カバー&迅速対応
    離島ならではの交通事情を考慮し、船舶チャーターや自社ボートを活用。急な断水・水漏れトラブルにも最短即日で対応します。

  2. 地域特性を熟知した施工ノウハウ
    台風や海風による塩害、火山灰土壌の影響を踏まえた配管材・機器選定と施工手法で、長期的な耐久性を確保。

  3. 安心の保証制度とアフターサービス
    工事後の定期点検はもちろん、浄化槽の法定点検代行、機器故障時の優先対応など、地元企業ならではの手厚いサポート。

  4. 地域貢献と雇用創出
    地元の若手技術者育成プログラムを実施し、五島の未来を支える人材を育成。地域の安全・安心な暮らしづくりに貢献します。


次回予告

第2回では「故障・トラブル予防の基本:日常点検とセルフメンテナンスのコツ」をお届けします。
普段の生活でできる簡単な点検ポイントや、軽微なトラブルを自分で解消する方法、水まわりを長持ちさせる清掃のコツなどを具体的にご紹介。ご家庭で役立つセルフケア術をお伝えしますので、ぜひお楽しみに!


CEGハウジングは、五島列島の皆様の「水の困りごと」を解決し、安全・快適な暮らしを守るパートナーとして全力でサポートいたします。シリーズを通して、ぜひご活用ください!
次回もお楽しみに。

apple-touch-icon.png