
皆さんこんにちは!
CEGハウジング、更新担当の中西です。
“切らさない電気”を支えるのが幹線。需要計算→ケーブル断面→電圧降下→保護協調→配線方式→配管/ラック納まり…と意思決定が連鎖します。ここでは式と現場感覚を両立させて、迷わない設計・施工の要点をまとめます。
1|需要計算の原則
需要率×同時使用率で最大需要を見積。用途別係数は“保守的に”設定。
将来余裕:幹線は10〜30%の余力を。盤スペース/ラック幅も拡張性を考慮。
負荷の性質:モータ多用→始動電流・力率、LED多→高調波。用途で配線・保護を最適化。
2|電圧降下の考え方⚡️
目安:幹線2〜3%以内、支線+幹線で5%以内。
計算の勘どころ:長距離・大電流・低力率で降下が増。経路短縮と断面アップで解決。
実務では許容温度・布設方式(ラック/管/隠ぺい)で許容電流が変わる点に注意。
現場ショートハンド(例)
60m/100A/三相200V → 38sqでOKか?→ 温度・布設で補正、端末の曲げ/接続もセットで判断。
3|配線方式の選定
CV/CV‑T/CVT:幹線定番。耐熱と布設のしやすさで使い分け。
EM‑EEF/EM‑ELE:難燃・低煙。避難経路や人の滞留空間で有効。
ケーブルラック:見せる/隠すの判断。意匠と保守性のバランス。
金属管/合成樹脂管:機械的保護優先。露出配管は“通り”“同心”が品質。
4|配管・ラックの“納まり”術
幹線は最短/最小曲げで。曲率と引張を守り、引込・引出を整然と。
交差は直角、並走は離隔。弱電との離隔はノイズ対策の基本。
ラックは両端の支持と中間支持。振れ止めと接地を忘れない。
5|保護と協調
遮断器は遮断容量>系統短絡容量。協調は上位→下位へ段差。
モータ回路は始動電流に合わせ、過電流継電器・サーマルを適正化。
6|施工品質の勘どころ
曲げ半径:ケーブル外径×8以上が目安。端末で無理をしない。
トルク管理:結線は規定値。締付け過大は発熱・緩みの原因。
ラベリング:幹線→盤→回路で同一ルール。将来改修の命綱。
通線計画:引張荷重・潤滑剤・人員配置。**“引きの段取り”**で品質が決まる。
7|ケーススタディ(物流倉庫・延長150m)
需要 450kVA、力率0.9。幹線CVT 150m。→ 断面選定 + 電圧降下 + ラック計画 + 熱を一体で検討。
結果:CVT 250sq×3C×3条、ラック600幅、分岐は近傍で降圧抑制、端末はストレスコーンで丁寧に処理。
8|まとめ
幹線は“電気の大動脈”。需要→降下→方式→納まり→保護の順で考えると、判断がぶれません。数式と現場感覚を両輪に、無事故・無停止の電気を形にしましょう。次回は分電盤・配電盤の計画術へ。
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CEGハウジング、更新担当の中西です。
~変遷~
上下水道が届きにくい地域や分散立地を支えてきた浄化槽。
“設置して終わり”の設備ではなく、設置→維持管理→検査を回してはじめて価値が出る“循環型インフラ”です。
ここでは、戦後から現在までの技術・制度・市場ニーズの変化を、現場目線で一気にたどります。
目的の中心は衛生:し尿の衛生処理が最優先。
単独処理浄化槽が主流:トイレ系(黒水)だけを処理、台所・浴室(生活雑排水=灰水)は未処理が多い。
工事の勘所:地盤・湧水・埋設物に注意した据付・据え枠・配管勾配。
維持管理は清掃と簡易点検が中心で、**「動けばOK」**の時代感。
合併処理が標準へ:黒水+灰水をまとめて処理し、河川・湖沼の負荷を大幅低減。
高度処理の登場:BODだけでなく窒素・りんも下げる高度処理型が普及(嫌気・無酸素・好気の多段、生物ろ過、MBRなど)。
法定検査の常態化:使用開始時+毎年の検査、保守点検・清掃の記録を整える文化が定着。
整備スキーム:下水道整備が難しい地域で、合併処理浄化槽整備事業が進み、個別分散型が現実的な公共投資に。
省エネ運転:インバータブロワや間欠ばっ気、低損失配管で電力を削減。
遠隔監視:流入・溶存酸素・電流・警報をクラウドで可視化、予兆保全へ。
レジリエンス:災害時の仮設住宅・集落での即応、停電・断水に備えた非常運転・貯留・発電の検討が標準に。
周辺条件の変化:節水機器の普及で流入希釈が減り、処理の安定化設計(流入平準化・流量調整)が重要テーマに。
確実な水質と記録
放流水の基準クリアをデータ+写真台帳で提示。保守・清掃・法定検査の一気通貫な証跡。
ライフサイクル最適
初期費より**LCC(電力・部品・清掃・検査・更新)**で提案。10〜20年スパンの更新計画を前提に。
静穏・景観・臭気対策
居住・観光地では騒音・臭気・外観への配慮が選定要素に。
用地と施工性
狭小地・斜面・高地下水でも施工できる製品・工程、既設配管との衝突回避。
災害対応
越流・停電時の運転モード、仮設放流、緊急時の連絡・応援体制まで台本化。
浮力・湧水・レベルを読み切って一発据付が決まる快感。
雨天・狭隘でも配管勾配と通気を美しく納められた誇り。
ばっ気・返送・スカムの状態から最適運転に立ち上げ直す達成感。
定期点検で苦情ゼロ・水質安定が続く“見えない貢献”。
用地・景観・水域特性に合わせた最適解の提案で指名が増える手応え。
データでLCCと環境負荷を説明し、価格以外で選ばれる喜び。
共通するのは、目に見えない水環境の改善を自分の手で確かに前進させる実感。
設計:処理方式(接触ばっ気/循環流/MBR等)、流入平準化・前処理、放流先の合意形成。
施工:浮上防止(アンカー・バラスト)、高地下水の排水計画、踏掛板・保守動線の確保。
運用:DO・ORP・電流・騒音をモニタ、返送比・ばっ気パターンを四季で調整。
検査:使用開始時+年次を確実に。改善勧告→是正→再点検まで台帳で管理。
Good(基本):合併処理+標準ばっ気、施工性と安定運転を優先。
Better(快適・省エネ):静音ブロワ、間欠制御、臭気・景観配慮、点検口動線の最適化。
Best(高度処理・DX):窒素・りん除去、遠隔監視、停電時モード、LCCとCO₂試算付き。
→ 各プランに放流水目標・電力年額・清掃周期・保守費を添えると意思決定が速い。
事前調査
用地寸法・搬入経路・地下水位・地耐力/既設配管高・放流先の権利関係
電源容量・騒音環境・臭気苦情履歴/景観ルール・雪害・塩害
施工計画
浮上対策(アンカー・コンクリベッド)/湧水処理・雨天対策
バキューム車のアクセス動線/点検・清掃の安全足場
近隣告知のタイミングと様式
運用・引渡し
初期運転(立上げ)手順/モニタ値の基準レンジと通報フロー
保守点検・清掃・法定検査の年間カレンダー
写真台帳・回路図・操作手順のデータ引渡し
分散インフラの主役化:下水道と役割分担し、山間・離島・観光地で持続可能な処理を担う。
エネルギー連携:小規模太陽光・蓄電と組み合わせ、停電耐性とCO₂削減を両立。
データ駆動:遠隔監視→予兆保全→最適保守でLCCを圧縮。
景観調和:建築・ランドスケープと一体で、見せても美しい浄化槽へ。
浄化槽設置業は、単独処理の普及期から合併・高度処理の成熟期を経て、
いまや省エネ・DX・レジリエンスを備えた地域インフラづくりへ。
ニーズ(確実な水質・LCC・景観・災害対応)に型で応え、
目に見えない“水の安心”を数字と記録で証明できるほど、現場のやりがいは深まります。💧
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~やりがい~
上下水道が届きにくい地域や、別荘地・宿泊施設・工場の分散立地を支える浄化槽。
設置して終わりではなく、設計→施工→立上げ→保守→法定検査が回ってはじめて価値が立ち上がります。
本稿では、発注側のリアルなニーズと、現場で働く人が感じるやりがいを、実務目線で整理します。
確実な水質:放流水の基準達成を“数値と記録”で保証。
ライフサイクルコスト(LCC):電力・保守・清掃・部品・更新までの総額最適。
レジリエンス:停電・豪雨・凍結・災害時の運転継続と迅速復旧。
臭気・騒音の少なさ/景観配慮
省エネ運用(間欠ばっ気、静音ブロワ)
点検・清掃の手間と費用の見える化
法令順守と記録(保守・清掃・法定検査の証跡)
放流先との合意管理(河川・水路との協議、越流時対応)
更新平準化(複数施設のLCC比較・更新計画)
狭小地・高地下水でも施工可能な計画
繁忙期に止めない工程(夜間・分割切替)
遠隔監視・アラート連携での保全省力化
事前調査の精度:地下水位・地耐力・既設配管・放流先の法的条件を一枚図+写真で可視化。
工法の引き出し:浮上対策(アンカー/ベッド)・湧水対策・狭所搬入の段取り。
立上げ運転の台本化:DO/ORP/電流・泡・スカムの“正常レンジ”を設定し、初期チューニングを標準化。
記録と説明責任:写真台帳+試験成績+点検計画をパッケージで引渡し。
LCC提案:基本/省エネ/DXの3プラン比較(電力年額・保守頻度・清掃周期・更新費)を数値で提示。
施工チーム:湧水や浮力に打ち勝ち、レベル・勾配・通気が一発で決まる快感。
保守点検:ばっ気・返送・沈殿のバランスを整え、臭気ゼロ・苦情ゼロが続く手応え。
設計・営業:狭小地・景観・水域条件を読み解き、揉めない最適解で指名を獲得する醍醐味。
検査・品質:数値と写真で“見えない安心”を証明し、地域の水を守る誇り。
高地下水エリア:ニーズ=浮上防止・臭気抑制/やりがい=浮上ゼロで納めた達成感。
観光/宿泊施設:ニーズ=繁忙期に止めない、景観/やりがい=クレームゼロの連休を守る。
飲食併設:ニーズ=油脂対策・清掃動線/やりがい=臭わない厨房裏を作る。
災害時応急:ニーズ=仮設運転・越流管理/やりがい=地域の生活再開に直結。
ヒアリング10項目
人槽/時間最大負荷 2) 地下水位 3) 用地寸法・搬入経路
既設配管高・放流先 5) 騒音・景観配慮の要否
電源容量・盤位置 7) 清掃車動線 8) 凍結/塩害リスク
遠隔監視の要望 10) 年間ランニング費の上限感
設計・施工の勘所
浮上対策(アンカー/バラスト)/湧水排水計画
通気・臭気経路、点検口高さ、踏掛板・墜落防止
立上げ手順(ばっ気パターン、返送比、初期汚泥管理)
Good(基本):合併処理+標準ブロワ、年○回点検・清掃。
Better(省エネ・快適):静音・高効率ブロワ、間欠制御、消音・景観カバー、点検動線改善。
Best(高度処理・DX):窒素/りん対応、遠隔監視・アラート、停電時モード、LCC/CO₂試算付き。
→ 各プランに放流水目標・電力年額・清掃周期・保守費を添える。
技術:放流水BOD/SS/窒素、異常停止件数、臭気苦情件数
運用:定期点検遵守率、是正リードタイム、写真台帳即日率
経営:LCC削減額、更新受注率、紹介・指名率
安全:ヒヤリハット是正率、休業災害ゼロ日数
高地下水での浮上 → 設計段階でアンカー計算+排水ポンプ二重化。
臭気クレーム → 通気ルートの再設計、脱臭・シール、清掃周期の見直し。
電力過大 → 間欠ばっ気・インバータ、散気改善で空気量最適化。
立上げ不安定 → 初期負荷と栄養・返送比を台本化、DO/ORPを見える化。
浄化槽設置業の価値は、見えないところで水環境を守ること。
ニーズ(確実な水質・LCC・レジリエンス・景観)に型で応え、
数値と記録で安心を可視化できるほど、
現場の**やりがい(誇りと手応え)**は積み上がります。
“今日も地域の水を良くした”——その実感こそ、この仕事の醍醐味です。
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~“止めない運用”~
民宿・飲食・オフィス・工房…人の波がある施設では、浄化槽も波動設計が肝。ピーク係数・厨房排水・清掃計画・遠隔監視まで含めた“止めない運用”で、水質×コスト×クレーム回避を両立します。️
人槽の見立て:定員×稼働率×ピーク係数(繁忙日・イベント)で決定。
負荷の質:厨房・大浴場・洗濯でBOD/油脂/温度が変動→前処理が要。
放流先・基準:側溝/水路/公共用水域。所轄と協議し設計。️
グリーストラップ(厨房):容量・清掃頻度を適正化、乳化洗剤の使いすぎ注意。
等量配水:多槽式は偏流防止で性能安定。
消毒装置:薬剤管理・残量アラート。
脱臭:ベント高所、活性炭、臭気止めトラップ。
接触ばっ気:連続流・負荷変動に強い。
SBR(回分式):電気室管理しやすく高度処理も選択可。
高度処理型(窒素対策):清流域・観光地は景観・水質配慮で有利。
→ 来客パターン(土日に集中/シーズン偏重)をデータ化して選定。
現地サーベイ:既設経路・勾配・地下水・搬入動線を把握。
工程設計:夜間/定休日に土工・接続。仮設バイパスで瞬停切替。
据付:浮上防止・沈下対策、荷重対応蓋で車両動線を確保。
試運転:実負荷で段階流入→水質・泡・臭気・音の多点チェック。️
保守点検:月次 or 隔月(規模による)。DO・pH・SV・汚泥界面で状態管理。
清掃計画:繁忙前に先手清掃、閑散期は延命運転。
遠隔監視:ブロワ圧・停電・薬剤残量アラート→一次対応の迅速化。
記録:日誌・検査票・清掃票をSaaSで一元化し、監査・補助金申請もラクに。
泡が多い/悪臭:洗剤過多・油脂流入→原単位を是正/グリスト清掃。
放流水の濁り:過負荷・短絡→流入均等化・散気見直し。
ノイズ(ブロワ):防振・ボックス化、振動はベアリング点検。
豪雨浸水:マンホール嵩上げ・逆流防止弁・盤の止水。⛈️
寒冷地:配管保温・凍結防止ヒーター・通気結露対策。❄️
**設置届→7条検査→使用開始→11条検査(年1)**が基本ライン。
保守点検契約+清掃契約を分けて明確化、緊急駆け付けのSLAも設定。
CO2・水質レポートでESG/地域説明責任にも対応。
初期:土工・タンク・電気・舗装復旧・申請。
運用:電気(ブロワ)+薬剤+点検+清掃+法定検査。
圧縮:インバータブロワ・遠隔監視・清掃と点検の同日化・繁忙前先手清掃でダウンタイム最小化。
☐ 定員・稼働率・ピーク係数
☐ 厨房前処理(グリスト)・大浴場の温水配慮
☐ 放流先・水質協議・消毒方式
☐ 搬入動線・車両荷重・騒音臭気対策
☐ 夜間/定休日の切替工程・仮設バイパス
☐ 点検・清掃・法定検査の年間スケジュール
Q. インバウンド増で急に負荷が上がる…
A. 流入調整槽や一時バッファでピークを吸収、運転モード切替も提案可能。
Q. 苦情を出したくない
A. 脱臭・防音・夜間作業配慮・連絡先掲示で先回り。
Q. 既設の単独処理から更新は?
A. 合併処理への転換+補助金が狙えます。工程は48–72h瞬停切替で設計。⏱️
平面図・来客ピーク・厨房の有無が分かれば、人槽案・方式・概算・切替工程を即ご提案。
**“止めない運用”で、水も評判もクリーンに。**私たちが現場で伴走します。
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~“設置→運用”~
下水が来ていない地域でも、合併処理浄化槽なら生活排水(トイレ+台所・風呂・洗面)をきれいに処理できます。要は、正しい設計と施工、そして日々の点検。本稿では、初めての方でも迷わない手順・注意点・維持費の中身をまとめました。🧭✨
人槽(容量):ご家族人数・来客頻度・将来計画で決定(戸建ては5〜7人槽が中心)。👨👩👧👦
設置位置:宅地内の配管勾配・放流先(側溝・水路)・臭気/騒音・車両荷重を考慮。📐🚗
雨水は流さない:雨樋や側溝は分流が原則。🌧️🚫
補助金:自治体に設置補助金制度あり。申請は着工前が鉄則。💴⚠️
法令・手続き(例):
工事前:設置届(所轄へ)📄
使用開始後:7条検査(性能確認)🔍
毎年:11条検査(定期)🗓️
※名称・頻度は地域で異なるため、所轄と事前協議を。🏛️
主な方式:接触ばっ気/回分式(SBR)/嫌気ろ床+ばっ気など。
ポイント:微生物が汚れ(BOD等)を分解→沈殿→消毒して放流。
材質:FRP・RCなど。車両が乗る場所は荷重対応蓋で計画。🛡️
現地調査:配管ルート・放流先・地耐力・地下水位・騒音/臭気対策をチェック。🔎
設計・申請:人槽・方式・放流先を決め、補助金&設置届を手続き。🖊️
土工・据付:根切り→砕石・基礎→タンク据付・水平調整→埋戻し(浮上防止対策)。⛏️
配管・電気:流入/放流・ブロワ・消毒装置を接続、試運転。🔌
検査・引渡し:7条検査→取り扱い説明→運用開始。✅
保守点検:年3〜4回(人槽・方式で変動)。溶存酸素・汚泥濃度・ブロワ圧を点検。🗂️
清掃(汚泥引抜):目安年1回。状態により調整。🚛
法定検査:年1回の定期検査(地域要領に準ずる)。📆
ランニングコスト:ブロワの電気代+保守点検費+法定検査費+清掃費。💡💴
臭気:ベント(通気)を高所へ、脱臭材や活性炭も有効。洗濯・漂白剤の大量投入はNG。
騒音:ブロワは防振ベース+ボックスで近隣配慮。
停電:長時間停止で水質が不安定に。復電後は流入を徐々に戻す/非常電源も検討。
雨樋接続:NG(流量ショックで処理不良)。→分流配管に。
ディスポーザー多用:過剰負荷。→生ごみは可燃ごみへ。
カビ取り剤の一気流し:微生物ダメージ。→少量・希釈・分散で。
点検省略:劣化見逃し。→点検契約で安心。📝
取扱説明書/配管図/点検スケジュール
緊急連絡先/停電・豪雨時の対処カード
清掃履歴シート(冷蔵庫に貼れるミニ版付き)
Q. 冬の凍結は?
A. 浅層配管部の保温・通気の結露対策を施工時に。⛄
Q. 駐車場の下に置ける?
A. 荷重対応の設計&蓋で可能。図面段階でご相談を。🚗
Q. 補助金は使える?
A. 多くの自治体で対象。申請の代行までお任せください。📑
現地写真と放流先の有無・ご家族人数を教えてください。人槽提案・概算・工程をスピーディにご案内。
“静かに、確かに”暮らしを支える浄化槽を、最適な設計と施工でお届けします。🌿💧
CEGハウジングでは、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
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皆さんこんにちは!
CEGハウジング、更新担当の中西です。
当社のブログをご覧いただきありがとうございます。
前回は、そもそも「浄化槽とはなにか?」について、基本的な役割や暮らしとの関係をお話ししました。
今回は一歩踏み込んで、実際にどんな種類の浄化槽があるのか、そしてそれぞれどんな特徴や違いがあるのかについて、わかりやすくご紹介していきます。
一口に「浄化槽」と言っても、実は使い方や建物の種類、排水の量などに応じて、さまざまなタイプが存在します。
ここでは、代表的な3つの浄化槽をご紹介します。
これは、トイレの排水だけを処理するタイプの浄化槽です。
かつては個人住宅などで広く普及していた方式で、設置も比較的コンパクトで済むため、過去にはよく使われていました。
しかしこの方式には大きな弱点があります。
それは、台所やお風呂などからの生活排水が未処理のまま放流されてしまうという点です。
そのため、現在では環境保護の観点から、新たに単独処理浄化槽を設置することは原則禁止されています。
既存の設備についても、合併処理浄化槽への切り替えが全国的に推奨されています。
今もっとも主流となっているのが、この合併処理浄化槽です。
名前の通り、トイレの排水に加えて、
台所
お風呂
洗面所
洗濯機
といった、家庭内すべての排水をまとめて処理できるのが最大の特徴です。
内部では微生物の力を活かして汚れを分解し、きれいな水にしてから安全に放流することができます。
そのため、単独処理方式に比べて衛生面でも環境面でも圧倒的に優れた構造です。
新築住宅はもちろん、リフォーム時の入れ替え、商業施設や事業所などでも幅広く採用されています。
家庭用では人槽(にんそう)と呼ばれる“処理できる人数の目安”に応じて、サイズや容量を選びます。
例えば「5人槽」「7人槽」といった表記がされており、設置場所や用途によって適切な選定が必要です。
このタイプは、集合住宅や福祉施設、学校、宿泊施設などで使用される、いわゆる大型の浄化槽です。
複数の世帯や利用者から排水が発生するため、合併処理型よりもさらに大きな処理能力を備えており、定期的な点検や管理もより厳格に行われます。
施設の規模や使用頻度、敷地条件などに応じて、設計から施工まで一貫したプランニングが求められるため、専門知識や経験が不可欠な分野です。
当社では、こうした大規模施設での施工実績も多数あり、設計段階からのご相談にも対応しています。
「どれが良いのか分からない」という声をよくいただきますが、
大切なのは「建物の使用目的」「利用人数」「敷地の広さ」「予算」などに応じて、最適なタイプを選ぶことです。
設置後の維持管理や法的な対応も含めて、専門業者にしっかりと相談しながら進めるのが安心です。
浄化槽には、暮らしの規模や用途に応じて様々なタイプがあり、それぞれに役割や特徴があります。
単独処理浄化槽は、現在では新設できない
合併処理浄化槽が家庭用としては主流
小規模処理施設型は施設向けの大型タイプ
浄化槽を正しく選び、適切に使うことが、快適な暮らしと美しい環境づくりにつながっていきます。
次回もお楽しみに!
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皆さんこんにちは!
CEGハウジング、更新担当の中西です。
当社のブログにお越しいただきありがとうございます。
私たちが日々行っている「浄化槽設置工事」について、あまり知られていないけれどとても大切なポイントを、できるだけわかりやすく、身近な話題としてご紹介していきます。
突然ですが、皆さんは「浄化槽」という言葉を耳にしたことはありますか?
聞いたことはあるけど、どんなものかよく分からない…そんな方も多いのではないでしょうか。
浄化槽とは、トイレや台所、お風呂、洗面所などから流れてくる生活排水をきれいにしてから自然に戻す装置のことです。
そのままでは自然界に悪影響を与える生活排水を、微生物の力で分解・処理して、環境にやさしい形に整えてから放流します。
つまり、目には見えませんが、私たちの暮らしと環境を守るために、非常に重要な役割を担っているんです。
都市部では下水道が整備されているケースが多いですが、地方や山間部、別荘地などでは、まだ下水道が整っていないエリアも多くあります。
そういった場所では、浄化槽が下水道の代わりの役割を果たしているのです。
浄化槽があることで、
汚水を処理して清潔な生活が送れる
川や海の水質汚染を防げる
衛生面のリスクを軽減できる
など、さまざまなメリットがあります。まさに、見えないところで社会全体を支えている“縁の下の力持ち”と言えるでしょう。
浄化槽には用途や設置条件に応じて、さまざまなタイプがあります。
たとえば…
一般家庭向けの小型タイプ
複数世帯で使用する集合住宅用
店舗や事業所などで使われる業務用タイプ など
設置する場所の地形や建物の構造、排水量などによって、最適な浄化槽の種類や大きさを選ぶ必要があるんですね。
当社では、そうした条件をしっかり調査・設計したうえで、お客様に最適な浄化槽をご提案・施工しています。
普段の生活ではあまり意識されることのない浄化槽ですが、実は私たちが安心・快適に暮らすために欠かせない設備なんです。
・水をきれいにして自然に戻す
・地域の衛生環境を守る
・地球にやさしい暮らしを支える
そんな浄化槽の世界を、これからこのブログで少しずつご紹介していきます。
次回もお楽しみに!
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皆さんこんにちは!
CEGハウジング、更新担当の中西です。
〜安全・確実・長寿命な施工を実現するために〜
今回は、浄化槽設置工事における「現場の鉄則」を、長年の施工経験をもとに詳しくご紹介します。
法令や技術基準を守るのはもちろんのこと、実際の現場で求められるのは、**“生きたノウハウ”**です。
浄化槽は、建物裏の片隅に設置されることが多いですが、地盤の状態・地下水位・周辺インフラとの関係など、細かな地中条件が工事の成否を分けます。
地盤が軟弱なら、砕石+捨てコン打設で安定性を確保
高地下水エリアでは地下水ピットや揚水ポンプの事前準備が必須
周辺の配管・ガス管・電線とのクリアランスも入念に確認
浄化槽本体は、わずかな傾きが水位バランスを狂わせる繊細な設備です。
施工時には以下の点を厳守:
水平を±3mm以内で管理
マンホールと地面との高さ調整(沈下を想定した設計)
設置後には再度水張り検査を実施
排水の“勾配”や“方向”を少しでも誤ると、逆流・詰まり・臭気漏れの原因になります。
勾配:1/50〜1/100を基本にしつつ、長距離配管では空気抜きを考慮
接続角度:**急な曲がりは禁止!**必ず45度エルボ・2段継手を使用
通気管設置も忘れずに(臭気対策・機能維持)
施工して終わりではなく、「維持管理しやすい配置・構造」にすることが、トラブル予防の第一歩です。
点検用マンホールを清掃車がアクセスしやすい位置に配置
メーカー仕様に準じた保守スペースの確保(片側30cm以上)
電源・制御盤の位置も点検者の導線を考慮
引き渡しの瞬間から、浄化槽は“生き物”としての管理が始まります。
試運転・通水試験を丁寧に実施
使用者に対して管理のポイントを口頭&書面で説明
維持管理業者との連携体制も構築しておくとベスト
浄化槽設置工事は、法律や図面通りに進めるだけでは不十分。
現場ごとの環境や条件に応じて最適な判断を積み重ねることが求められます。
それはまさに、経験と技術、そして“先を読む力”が問われる仕事。
私たちはこれからも、1件1件の現場で「信頼される工事」を積み重ねていきます。
CEGハウジングは、五島の皆様の暮らしを支えるパートナーとして、これからも役立つ情報をお届けしてまいります。
次回もお楽しみに!
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私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
皆さんこんにちは!
CEGハウジング、更新担当の中西です。
〜生活排水処理の変遷と、私たちの暮らしを支えてきた技術〜
今回は、私たちの業務の中心でもある「浄化槽設置工事の歴史」についてご紹介します。
一見すると地味な分野かもしれませんが、私たちの生活インフラを陰で支えてきた極めて重要な技術です。
現代において、トイレ・風呂・台所・洗濯などから発生する排水は、下水処理場または浄化槽を通じて浄化されます。
都市部では下水道が整備されている一方で、地方・郊外・山間部・離島などでは「浄化槽」が生活排水処理の主役です。
日本で浄化槽が広く導入され始めたのは高度経済成長期の1960年代。
都市の拡大とともに人口が郊外に流れ、下水道整備の追いつかない地域で個別処理型の浄化槽が求められるようになりました。
当初は「単独処理浄化槽(トイレ排水のみ処理)」が主流でしたが、後に「**合併処理浄化槽(生活排水全体を処理)」の重要性が高まり、普及が進みました。
これにより、設置・維持管理の基準が全国的に統一され、
“ただ設置すればよい”から“適切に維持してこそ意味がある”へと変化。
国の方針として「単独浄化槽は廃止方向」とされ、補助金制度などを活用した入れ替えが進行。
「トイレだけでなく、生活全体の排水を処理する」という概念が広まりました。
気候変動や災害対策の観点から、コンパクトで自己完結型の排水処理設備である浄化槽が再評価されています。
浄化槽は、ただ汚れた水を“流す”だけの設備ではありません。
「自然に近い形で水を戻す」仕組みであり、雨水や地下水、そして私たちの飲み水にも間接的につながる存在です。
地方や山間部では、浄化槽が川や田畑を汚さないための最前線の守り手になっています。
集中処理から分散処理へ
災害時に自立稼働するバイオ式浄化槽の需要
海外展開(途上国・離島への技術提供)
浄化槽技術は、今後ますます進化し、「安全な水循環」を守るグローバルスタンダードへと成長していくことでしょう。
CEGハウジングは、五島の皆様の暮らしを支えるパートナーとして、これからも役立つ情報をお届けしてまいります。
次回もお楽しみに!
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皆さんこんにちは!
CEGハウジング、更新担当の中西です。
浄化槽の設置工事は、土木・配管・設備技術が融合した高度な作業です。しかし、設置そのものが完了しても、それだけでは“安全な浄化槽”とは言えません。本当に大切なのは、施工完了後に行う「チェック作業」なのです。
浄化槽設置業者にとっての施工後チェックの目的・項目・失敗リスクとその回避策について深掘りしていきます。
浄化槽は住宅や施設の生活排水を処理する“公衆衛生の要”です。設置ミスがあると…
排水の逆流や悪臭
地盤沈下や槽の浮上
周囲環境への汚染
といった重大な事故や法的問題が起きかねません。
浄化槽法や建築基準法に基づく検査に不合格となる
メーカー保証や施工保証の対象外になってしまう
保守点検時に“誰が施工ミスをしたか”が問われる
→ 施工後のチェックは“責任の証明”であり、“品質の証明”**でもあるのです。
チェック項目 | 意図・リスク回避点 |
---|---|
槽のレベル(水平確認) | 傾きがあると槽内部の処理能力が著しく低下 |
背圧試験(逆流テスト) | 配管の接合部・勾配ミスによる水漏れや詰まりを確認 |
各配管の勾配確認 | “逆勾配”は浄化機能を失わせ、悪臭・詰まりの原因に |
エアレーション(ブロワー)作動チェック | 酸素供給が不完全だと好気性処理が機能しない |
浄化槽本体・蓋の固定 | 地震・台風・積雪での“槽の浮上”を防ぐための重要ポイント |
土被せ・仕上げ状況 | 舗装・整地が不十分だと水たまり・沈下の原因に |
完成写真撮影・記録 | 保証・検査提出用、トラブル時の説明責任に必要 |
■「少し傾いていた槽が1年後に浮上し、地盤が陥没」
■「配管接合ミスで逆流が発生し、屋内の排水トラブルへ」
■「行政検査で図面と違う配管ルートが見つかり、再施工指導」
→ 再工事・クレーム・信頼失墜・費用負担という“四重苦”を招く可能性があります。
社内チェックリストの標準化
担当者とは別の第三者によるダブルチェック
チェック後の写真保存と報告書提出の習慣化
点検口・配管の写真添付で「見える化」
→ 「やったつもり」ではな「記録に残る」施工管理がプロとしての信頼を築きます。
施工後のチェックは、単なる確認ではなく、お客様と社会に対する責任の証です。小さな確認の積み重ねが、クレームゼロ、事故ゼロ、信頼100%の企業づくりに直結します。