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皆さんこんにちは!
CEGハウジング、更新担当の中西です。
〜安全・確実・長寿命な施工を実現するために〜
今回は、浄化槽設置工事における「現場の鉄則」を、長年の施工経験をもとに詳しくご紹介します。
法令や技術基準を守るのはもちろんのこと、実際の現場で求められるのは、**“生きたノウハウ”**です。
浄化槽は、建物裏の片隅に設置されることが多いですが、地盤の状態・地下水位・周辺インフラとの関係など、細かな地中条件が工事の成否を分けます。
地盤が軟弱なら、砕石+捨てコン打設で安定性を確保
高地下水エリアでは地下水ピットや揚水ポンプの事前準備が必須
周辺の配管・ガス管・電線とのクリアランスも入念に確認
浄化槽本体は、わずかな傾きが水位バランスを狂わせる繊細な設備です。
施工時には以下の点を厳守:
水平を±3mm以内で管理
マンホールと地面との高さ調整(沈下を想定した設計)
設置後には再度水張り検査を実施
排水の“勾配”や“方向”を少しでも誤ると、逆流・詰まり・臭気漏れの原因になります。
勾配:1/50〜1/100を基本にしつつ、長距離配管では空気抜きを考慮
接続角度:**急な曲がりは禁止!**必ず45度エルボ・2段継手を使用
通気管設置も忘れずに(臭気対策・機能維持)
施工して終わりではなく、「維持管理しやすい配置・構造」にすることが、トラブル予防の第一歩です。
点検用マンホールを清掃車がアクセスしやすい位置に配置
メーカー仕様に準じた保守スペースの確保(片側30cm以上)
電源・制御盤の位置も点検者の導線を考慮
引き渡しの瞬間から、浄化槽は“生き物”としての管理が始まります。
試運転・通水試験を丁寧に実施
使用者に対して管理のポイントを口頭&書面で説明
維持管理業者との連携体制も構築しておくとベスト
浄化槽設置工事は、法律や図面通りに進めるだけでは不十分。
現場ごとの環境や条件に応じて最適な判断を積み重ねることが求められます。
それはまさに、経験と技術、そして“先を読む力”が問われる仕事。
私たちはこれからも、1件1件の現場で「信頼される工事」を積み重ねていきます。
CEGハウジングは、五島の皆様の暮らしを支えるパートナーとして、これからも役立つ情報をお届けしてまいります。
次回もお楽しみに!
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